TALK01
「命に関わる仕事」という
重責と誇りを胸に、前に進む。
林田 祐輝
敦賀支店
岩佐 健太郎
第一営業部
日赤グループ
落合 美咲
第一営業部
福井大学グループ
今井 直哉
第二営業部
福井北グループ
MITASはどんな営業スタイルでもやっていける。
― 皆さんご出身は福井なんですか?
落合:私だけ山形出身です。大学進学に合わせて福井に来て、そのままこちらで就職しました。特に実家に帰る理由もなく弟もいるので、親としても「どこで就職してもいいよ」という感じで。
― 他の3人は県外の大学に進学しました?
岩佐:僕と今井さんが県外組で。
― ということは、福井にUターン就職する意思がもともとあったと。
岩佐:戻ろうとは思ってました。
今井:県外に就職するという気がそんなになかったので(笑)。
岩佐:地元の企業に入りたいと思って就職活動していて、MITASの社屋を見た時にキレイで惹かれてしまった。就活の時は社名変わる前だったけど、福井医療って名前知ってました?
今井:会社説明会の時に聞いたのが初めてだったかな。「医療系の会社が福井にあるんだ」と思って。漠然と「いいな」って。
― もともと医療系の仕事に興味があったんですか? MR(=医薬品営業)も受けました?
今井:いえ。医療系がいいなと思ったけどそんなに調べていなくて、たまたま目に入ったから受けたという感じです(笑)。
林田:大学の先輩が何人かMITASにいるんですよ。もともと医療系の営業に興味があったいうのもあって、MITAS含めて5~6社くらい受けました。
― ふだんの仕事の流れを聞かせてください。
岩佐:第一営業部といって大きい病院の担当部署なんですけど、僕は1年目で(注:取材時時点)まだまだ先生に直接話ができる立場まではいけてないですね。一つの病院を4人体制で担当しているので、3人の先輩社員のサポートをしながら経験を積んでいるところです。配属前の研修期間は、開業医を担当する第二営業部で先輩と同行してました。
今井:先輩社員と一緒に回る「ブラザー制度」というのがあって岩佐くんと一緒だったんです。入社して3カ月間、社会人のイロハを教えてました。
岩佐:その時から兄弟です(笑)。
― 落合さんも大きい病院の担当をされている?
落合:そうです。私が担当している病院も4人体制で、営業が3人、物品配達担当が1人という構成ですね。私も2年目で、岩佐くんと同じく先生と直接話をできる機会は少ないのですが……私の上司が10年先輩、20年先輩という社員で病院からの信頼が厚い2人なので、安心して仕事ができてます。
― 今井さんは第二営業部(主に開業医を担当)ということですが、どんなスタイルで提案や商談を進めていくんですか?
今井:僕の場合は、雑談から入っていくようなスタイルですね。最近ゴルフを始めたので「先生! 僕、この間の会社のコンペでやっと130切りました」とか。まだまだ先輩方のような知識がないので、共通の話題を探りながら話をしていく感じです。
林田:僕と真逆だ(笑)。僕は単刀直入にビシッと行きます。ほぼ仕事の話しかしてないかな……と。事務の方だと軽い雑談をしたりすることもあるけど、先生となるともう仕事の話しかしてない。
落合:雑談からスムーズにというのはまだまだなので、私も今は単刀直入にやってます。岩佐くんも?
岩佐:僕もまだまだ。雑談から始められる関係とまではまだまだ言えないので、そのまま内容を話していく感じ。
今井:たぶん、僕が社内ではラフな方のスタイルなんですよ。クルマも好きなんで、クルマ好きな先生には「東京モーターショーご覧になりました?」みたいな話からバーッと話していって見積もりを出す。「1,000万のポルシェよりこっちの300万の機械のほうが安くて使えると思いますよ(笑)」「あ、そっかー(笑)」って。うちの会社はどんな営業スタイルを持っていてもやっていけます。
落合:うんうん。それは言えると思う。
営業職同士の情報交換で、お客さまにより良いものを。
― 福井医療の設立から数えると70年という会社の歴史を感じる場面はあります?
林田:ありますね。開業医の先生だと、僕の上の上の人の世代の社員が開業に携わったとか。
今井:MITASの基盤を作ってきた方々の功績ですね。僕がラフなスタイルで営業できるのも、そういうふうに基盤を作ってくれた先輩方がいたからこそで。
― 開業医担当だといろんな診療科があって、たくさんの知識が必要になると思いますが。
今井:広く浅くですね。一定の知識は蓄えつつ、一定のところまで商談が進んだら専門営業部にバトンタッチしたり一緒に同行したり。
林田:メーカーの担当者さんに同行すると別の視点で発見があります。説明を聞いている先生や看護師さんのリアクションから「医療に携わっている方に響くポイント」みたいなのが分かったりして。
今井:医療業界にもはやりすたりがあるので、開業医の先生も情報を欲しがってますね。「今井くん、○○っていう製品が大学病院ですごく売れてるみたいだけど、実際の性能ってどうなの?」みたいなことを尋ねられて、第一営業部に聞いてみたりとか。
― どういう商品が売れているんですか?
今井:最近だと、あるメーカーが出している造影剤を流す針ですね。別の会社の針が天災で製造が滞った時期があって、ある大学病院で使っている針の噂を聞いたんです。切れ味が良くて薬剤への耐圧も問題なしだと。で、僕のお客さんに採用してもらったら「すごくいいよ今井くん。前のより使いやすいよ」と言われて、「なんたって大学が採用してますから!」「あ、そうなんだー」って(笑)。
一同:(笑)。
― 新しい製品の話は第一営業部がキャッチアップして、第二営業部に波及するということが多いですか?
落合:逆もしかりです。第二営業部から情報をもらうこともあります。
林田:たしかにありますね。
今井:たまにあるんですよ。開業医の先生がいきなり「どこで仕入れたんだ?」という新しい情報を振ってくることも。そんな時には「金津(福井県あわら市)とか石川でこんな情報出たんだけど、第一営業部のお客さんで使ってるところある?」って尋ねたりしますね。
― 仕事の流れがある程度分かってきた一方で、入社まる4年となると、慣れからくる痛恨のミスみたいなものってあったりしないですか?
落合:あー、きたきた。聞きたい聞きたい。
今井:つい2週間ほど前の話で……
― なんと生々しい。
今井:ある病院で大きな備品を納入させていただいたんですけど、装置に必要な消耗品の準備が間に合っていなくて……
落合:それでどうなったんですか。
今井:僕としては「これで大丈夫だ」と思っていたから、先生から「頼んでいたあの回路どうなった?」と言われて「えっ?!」って。先輩に確認したら「俺も準備してないぞ」と。すぐ業者さんに連絡してなんとか事無きを得ましたけど、自分のミス一つで人を死に至らしめるかもしれないという仕事の責任の大きさを実感しました。
林田:さっき情報収集の話がありましたけど、先生と面談するときに何も調べない状態で臨むとダメですね。何も答えられず先生からお叱りを受けますし。ある大型の機械を納入した際、事前の調べが足りなくて納入報告書を用意できていなかった時もお叱りを……
― お叱りを受けた後はどのように信頼回復を?
林田:メーカーさんに連絡して写真をいただいて、導入の段取りなどを自分で報告書にまとめて上司と一緒に伺って提出してきました。もう2年ほど前の話ですけど、それからは必要な書類を細かくチェックして仕事をするようになりました。
― 上司の方のフォローはうまいですか?
林田:本当にうまいです。助かります。
落合:今まで何度もフォローしてもらいました。
― 今井さんから「ミス一つで人を死に至らしめるかも」という話がありましたが。
落合:病院で使う消耗品のストックが足りなくなったことがあって、先輩から「緊急の患者さんが来たらお前は人を殺すのか」とものすごく叱られたことがありました。全身やけどの処置に使う機器の消耗品で、それが無かったら細菌汚染で亡くなってしまう可能性もあるという物だったんです。
― 医療機器や消耗品の販売というのは、間接的とはいえ命に関わる仕事ですからね。
落合:そうですね。その時に自分の仕事の重大さというのをすごく実感しました。
岩佐:自分もミスしまくりで上司に迷惑をかけてばかりなんですけど、先輩の話を聞いて確認の大事さを痛感してます。作業が多岐に渡っていて一つひとつの詰めが甘くなることがまだまだあるので、何度も何度もチェックして仕事を進めないと。間接的だけど命に関わる仕事をしているということを最近すごく感じています。
落合:私もミスがいっぱいなので、やばいな……でも、先輩の話を聞いてちょっと安心しました。もちろんミスはやっちゃダメなんですけど。
今井:なんとかやってくれる。なんとかしてくれるよ。
同期同士、休日のカフェで「大人の時間」を楽しむことも。
― ところで皆さん、休日はどんな過ごし方を?
林田:主に筋トレですかね。
今井:筋トレ筋トレ。
落合:出た!(笑)
林田:朝8時半からジムに行って。
落合:そんなに早く行ってるんですか!
林田:会社にジムの社割パスがあるので。今は敦賀(福井県敦賀市)に住んでいるので、週末だけ福井に帰ってきてトレーニングしてます。
岩佐:僕はまだ肉体美に目覚めていないので(笑)。社内で始めてる人は多いんですけどまだ後でいいかなって。基本インドア派なんですよ。週末に10本くらい映画を借りて。
一同:おおおおお。
岩佐:午前中は映画を3本くらい見て、昼から友だちと買い物に行ったり、夜は飲みに行ったりというのが週末の過ごし方で。
今井:落合も筋トレ?
落合:筋トレは会社の人に会わないようにこっそり行きます(笑)。私は基本的には友だちと遊んでいるかなあ。買い物に行ったり、お昼を食べてそのままずっとしゃべって夜になって「飲みに行くか」みたいな。
― 会社の人たちと遊びに行くってことってあります?
今井:同期は仲がいいですね。飲みに行ったりとかですけど。林田と二人、年齢は26~27歳なんですけど、カフェに行くことが多くなったなと思っていて。
林田:大人の時間を楽しむというか。
今井:他の友人達がやっている「ウェーイ!」っていうアクティブな感じじゃないんですけど、ゆっくり話すような時間つくってるよね。
MITASはフラットな組織で打ち解けやすい会社。
― 福利厚生の話に関連してですが、女性の営業職社員で結婚した後も働かれている方はいらっしゃいますか?
落合:4人いて、出産を控えている社員が1人います。もともと営業職だったところから、限定総合職という、営業職だけどほぼ定時上がりという制度を活用している女性の先輩もいます。先輩が率先してそういう働き方をしてもらえると、自分も将来はああいう働き方ができるのかなって。
― ずっとMITASで働いていきたい?
今井:お、ここ大事だね(笑)。MITASの未来を作る社員だからね。ぶっちゃけどうよ?
落合:私は続けたいと思うし、金沢や富山にも支店があるので福井以外で仕事をすることにも興味があります。
今井:落合だったら、どこに行っても地元になれるもんな。
落合:でも、大学を出て2年目にして関わりのある先生や看護師さんから「MITASさん」より「落合さん」と呼ばれることが多くなってきたので、もうちょっと福井で頑張りたいかな。今は。
― 名前で呼び掛けてもらえるのって、やる気につながりますよね。岩佐さんは入社1年目を終えたところですが、記憶に残っているエピソードあります?
岩佐:最初は先輩が同行してくださっていたんですが、8月くらいから一人で回るようになって……
今井:今でこそ好青年になってますけど、入社当初は『ゲスの極み乙女。』の川谷絵音みたいな髪型で(笑)。この会議室で新人が並んでた時、社長に隣の部屋に呼び出されて「岩佐を任すけど、頼むからまずはあの髪型をどうにかしてくれ」と言われて(笑)。
岩佐:初日の顔合わせ時に「なんとかしような、俺もなんとかするから」と言われて。翌週くらいに、社長とブラザーと新入社員とで歓迎会があっんたですけど、今井さんがほとんど坊主みたいな感じで現れて……
一同:おおおおおお!
岩佐:これはやばいなと。これは切ってこないとあかんなと。その翌日に散髪に行きました。さすがに坊主にはできなかったですけど。
今井:僕も平成生まれですけど、平成っ子には平成っ子なりの考えがあるのかなと。今井がここまでしたんだから僕も切ってこようと思ってくれたのがうれしくて。これで切ってこなかったら僕も「うーん……」ってなったんですけど(笑)。
― 身をもって後輩に教えたわけですね。
今井:坊主にしたらしたで、各方面から「悪さをしでかしたのか」とか「今井くんは会社を辞めるのか」とか言われたりしましたけど(笑)。
岩佐:自分がブラザーのお兄さん役になった時に、いろいろ教えてあげたいですね。同じような社員が入ってきたら坊主で応えてあげたい(笑)。
今井:俺も楽しみやわ(笑)。
― では最後に一人ずつ、入社を希望する学生の皆さんにMITASのアピールを。学生の年齢に近い順から行きましょうか。
岩佐:さっき話した「ブラザー教育制度」というのがあって、先輩が分からないことを質問したらちゃんと答えてくれます。配属されてからも一つ一つきちんと仕事をこなしていけば成長できるような社風になっていると思います。
落合:「営業」って一言で言いますが、先生と話すだけじゃなくて物を納品するというような仕事も含めての職種です。つらいこともミスもあると思うんですけど、ちゃんとフォローしてくれる先輩方がいるので、私は安心して仕事ができる職場だと思っています。
今井:二人が職種のことを話してくれたので、自分からは社風の話を。先輩・後輩というと部活動みたいな上下関係に感じるかもしれないけど、まったくそうじゃなくて。フラットな組織で打ち解けやすい会社だと思います。職場での人間関係については心配しなくていいよと。多少口下手でも関係ないですし。
林田:僕は1年目からずっと敦賀支店で。本社の敦賀は医療の事業部もライフケアの事業部も一緒にやっていて、毎日楽しく仕事ができている実感があります。就活中の学生の方には営業職の仕事の不安もたくさんあるでしょうけど、仕事でつらい時はみんなでフォローできると思うので心配せずにチャレンジしてください。